The King's Speech 英国王のスピーチ The Best Film!!!!
The King’s Speech
久々に見る誠に素晴らしい作品である。アカデミー賞12部門にノミネートされた。自分が見る前に、既にその作品を見た5名ほどの友達が「凄く良かった」と口を揃えて言う。是非、見るべきだと強く勧められていた。たいていこういう場合、この時点で仲間達の評価が別れるのだが、この作品に限っては、全員気に入ったようで、自分の中で期待感が序々に高まっていた。仲間のひとりは「ここ10年の中で一番良かった」と。もうひとりは「最近、CGばっかりのアクション映画の連続で、まさにこれは『映画』っていう『映画』だよ」とのコメント。
ストーリーは、コリン・ファース演じる次男のアルバート王子(のちのジョージ6世、現英国女王エリザベス2世の父)は、吃音(きつおん)障害を抱え、公共の場で極度の緊張が襲いかかり、うまくスピーチが出来ない。内気な性格もあり、フラストレーションも溜まり、深く悩む。常に元気づけてサポートするヘレナ・ボナム・カーター演じる妻のエリザベスのアイデアで、ジェファリー・ラッシュ演じる言語障害療法専門士のライオン・ローグを雇うことに。
オーストラリア人のライオネルは、アルバート王子を「バーティ」と呼び、対等な関係を築き、患者である彼の心の中に入り込んで行く。二人の中年の男同士が、二人三脚で必死になって山あり谷ありの中、障害を乗り越えていく。喧嘩をしながらも友情が芽生える。アルバート王子の兄で、ガイ・ピアース演じる長男のエドワード8世は、アメリカ上流階級の離婚経験者の女性と恋に落ち、王冠継承を破棄したため、アルバート王子が思いもがけぬ国王に即位。そしてヨーロッパでヒットラー率いるドイツが領地拡大の侵攻を続ける中、第2次世界大戦開戦に向け、英国民に向けたジョージ6世の見事なスピーチは大いなる勇気を与えた。
(ネタバレ)エンディングのラジオ生放送のシーンは圧巻だ。ライオネルのアンオーソドックスなテクニックで、幾度となく障害を乗り越えて来た特訓の成果を見せる最高の場だ。緊張が高まる中、キング・ジョージは民衆の心を勝ち得るスピーチをやり遂げたのだ。素晴らしいのは、国、国民、社会に対して多大なる責任のプレッシャーを抱える国王(キング)を、我々と同じ1人の人間として、共感でき、感情移入し、応援したくなるのだ。国王も皆と同じ、個人的な悩みを抱いている人間である、と。そして国王のひたむきな努力は絶賛に値する。
ジョージ6世のエリザベス王妃の、内助の功(表現古い?!)的な陰で支える夫への、なにげないが大いなる愛情も心を打つ。まさに芯の強い理想的な女性だ。娘二人は、長女は後の現女王のエリザベス2世、次女はマーガレット。「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーン役の王女は、冒険好きなマーガレット王女であり、実際に彼女イタリアに行った際のストーリーに基づいていると言われている。ウィンストン・チャーチルも登場し、当時の政治社会状況の浮き彫りが見られる。随所に霧が舞う映像も、昔的な趣ある雰囲気を漂わせる。
現エリザベス女王の父親、ジョ−ジ6世は幼い頃から病弱気味で、若くして(56歳)亡くなった事は知っていた。そして、娘のエリザベス女王が25歳の若さで即位し、クイーンの強いイメージは焼き付けられていた。しかしジョージ6世が吃音(きつおん)障害であったことは知らなかった。この作品は、演劇から始まったとされるが、この題材を取り上げた作り手達に感謝したい。
ちなみに、ポール・ベタニーが主役のオファーが来たが断った。「ツーリスト」(主演:ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー)の長期間の撮影後で、どうしても家族と過ごす方が重要だったと述べた。奥さんは「ビューティフル・マインド」で出会ったジェニファー・コネリー。
絶対に皆さんにお勧めしたい映画の中の映画である! 日本では2月28日に「英国王のスピーチ」として公開予定。
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- 2011/01/27(木) 16:40:36
これは凄い!
これは、とにかく凄いです! THIS IS AMAZING!
人間の素晴らしさと不思議さ! 是非ご覧下さい!
http://www.stumbleupon.com/su/2MBBxU
- 2011/01/19(水) 22:09:24