二人の関係とロウソクの意味とは…?

映画エンジェルゲーム
www.angelgamemovie.com




ストーリーの終盤に、ブラッドとユキがブラッドのマンションで会うシーンがあるが、2人のすわっている距離感が微妙に開いており、これは二人の関係の微妙さを表現している。またブラッドはソファーに最初座って、上から目線でユキを叱る様に見る。権力者(オーソリティー)ポジションから始まる。肩を落とすユキは支配される立場のように、低く、直接カーペットにすわる。(日本人がよく、正座みたいに足とおしりもペタっと床につける座り方があるが、アメリカ育ちのユキ役ジェニファーはなかなかできなかった。メイキングでその様子がわかります。) 

ブラッドが親身になって話しかける時、身を乗り出して近づき、ユキと同じ視線、つまり対等の立場にもっていく行動をとる。ユキが持つ恐怖感を取り除く意味もある。これは大人が子供話しかけるとき、しゃがんで視線を同じ高さにすると子供は話しやすくなるというのと同じである。

ド真ん中にあるロウソクは、男性の強いシンボリズム(象徴)でもあると同時に、火が消えており、これは「二人の関係も冷めてしまった」ような意味も暗喩している。テーブルの足、ロウソクとさらに奥にあるアフリカのおおきい穴のあいた置物が、二人の間に壁というか境界線を作っているように見える。つまりフレームが全体的縦線と横線がしっかりいくつかあり、二人の動けない緊張した固い関係も表した。

つまりこの構図みるだけで二人の関係が読めるのだ。

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  • 2009/11/27(金) 08:33:46

プロフィール


nagadoifilms



1963年東京生まれ。東京出身。1987年ミネソタ州マカレスター大学卒業後、アーサー・ヤング・インターナショナル(現アーンスト&ヤング)入社。1994年UCLA大学院映画学部にて修士学位号(MFA)取得。MPAA(全米映画協会)賞受賞UCLAシネコ映画団体代表。

1999年春、短編「モーメント・カフェ」がヒューストン・ワールドフェスト映画祭で金賞受賞。2000年2月初長編スリラー映画「Cruel Game」DVD全米リリース(ユニバーサル)。「エンジェルゲーム」DVD日本マーケットリリース(D’s Gate)。「Deception」海外40ケ国配給中。

SAG-AFTRA(全米俳優協会)会員。俳優として、映画『硫黄島からの手紙』(市丸少将役)、ヒストリー・チャンネルTV戦争ドラマ『ザ・ラスト・ミッション』(井田中佐役)、映画『The Final: The Rapture』(ジャーナリスト役)などに出演。

監修書に『ハリウッドを笑い飛ばせ! 映画が面白くなる業界ウラ話』(小学館集英社プロダクション、2012年)、訳著に『パワー・オブ・フィルム 名画の法則』(キネマ旬報社、共訳、2010年)。2015 年、短編小説電子書籍『ネオ昭和青春ノベル・シリーズ』(全5シリーズ全10話)が知玄舎から配信。

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