役者の特徴を生かす演出法とは…?
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「この役はこの役者」にとキャストが決定されるいきさつは:
(1)脚本を書いている段階で、この役者と決めている。
(2)オーディションでピッタリはまった役者が現れ決める。
(3)オーディションで役のイメージとは違うが、この役者が良い、と決める。
キャストが決まったら、まず皆で顔合わせとテーブルリーディング(Table Reading)と言って最初から最後まで読む練習をする。その後、監督とそれぞれの役者がシーンの意味や目的、キャラクター・アーク(ストーリーが進むにつれ性質の移行)など確認しながら、リハーサルを必ずやる。シーンが物足りなかったり、うまく行かない時もあるが、台詞を変えてみたり、動きを変えてみたりして色々試行錯誤する (役者に説明する際、Ned Manderino著書の「All About Method Acting」の本がわかりやすくて役に立つ)。
準備万端でも実際の撮影時には、そのロケ地や時間や衣装や雰囲気や気分によって、さらに調整が必要となる。役者の良さを引き出すための一つの良い方法は、その本人が既に持っているモノを最大限利用することだ。癖や仕草などもだ。
ミニ・バスケのセットはブラッド役のアダム自身がバスケットボールをやるので、オフィスの大道具の一部として取り入れた。ハリウッドでは実際にオフィスにピンボールのゲーム機や卓球台など置いてあるのを良く見かける。
なるべく本物のキャラクターになるための工夫だ。撮影の合間にも彼は、リラックスするためバスケボールで遊んでいた。(*DVDのメイキングで拝見できます!)
またアダムは指でペンを動かすのが癖だ。時間の持て余し中、思考中、ごまかす時など無意識で行う仕草をこのシーンで使った。台詞の言葉は嘘っぽい時もあるが、「癖」「仕草」や「動き」は「嘘」は付かないのである。つまりリアルなのだ。
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- 2009/11/02(月) 13:08:28
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