スパイダーマンとバットマンの映画レビュー! (ネタバレ注意!)

スパイダーマンとバットマンの映画レビュー! (ネタバレ注意!)

大まかに見て、スパイダーマンはティーン向け、バットマンはやや大人向けだ。
ちなみにスパイダーマンはマーベルコミック、バットマンはDCコミック。



先ずは「アメイジング・スパイダーマン」から。2007年のスパイダーマン3(トビー・マクガイア主演)から5年。今回のアメイジング・スパイダーマンのストーリーは、クモに首を刺されたところから始まる。ということは、2002年のスパイダーマンと同じ誕生過程の展開だ。学校ではもてなくてイジメにあう、か弱い主人公のピーター役はアンドリュー・ガーフィールド。繊細で多感なティーンを演じる。寂しそうな笑顔がとてもよい。感情移入が出来る。ソーシャル・ネットワークの騙された被害者的役(といっても大金持ち)のエドゥアルド役で一躍有名になったが、自分は「わたしを離さないで(原題Never Let Me Go)」での彼の演じたキャラクターの印象が強い。

高校生のスパイダーマンがスケボーをしたりして、コミカルな表情もとにかく絵になる。そして序々にスパイダーマンとしての重荷の責任を持ち、葛藤と闘いながらも正義感あふれる青年へと成長していく。

孤独なピーターだが、科学?化学?の才能は抜群。好奇心旺盛で、自らのその才能があだとなる。行方不明になった父親が残した研究ノートの難解な数式を解いてしまう。一体両親に何があったのかを探したい一心だったのだろう。愛情ほしさの裏返しでもある。
その謎解きをきっかけに父親の研究パートナーだったコナーズ博士が自らの体を人体実験に試し、リザート(トカゲ?)に変身してしまう。それも巨大なハ虫類になってNYのマンハッタンを破壊する。そこにスパイダーマンが現れ街と人々を助ける。1998年のハリウッド版リメイクのゴジラで、ヤモリのようなゴジラがNYの街を走り回るシーンを思い出してしまった。

面白いのは、スパイダーマンが人工のクモの糸を自ら量産でき、最大限に活用できるのだ。CG(コンピューター・グラフィックス)技術の発展で、ビルからビルへのさらなる空中戦の映像はゲームのようだ。早いカットでの新鮮なアクションシーンは現代の若者には受けそうだ。工事現場のおじさんたちがクレーン車で怪我したスパイダーマンをヘルプするクライマックスのシーンもナカナカ粋である。NYを守る警部のデニス・リアリーもなかなか存在感がある。

草食系ピーターが恋心を抱くグウェン役のエマ・ストーンもなかなかいい。テキパキと発言し、自信もあり(実は父親が警部)、いわゆる肉食系だ。よくいる典型的オールアメリカンガールだ。魅力があり、親近感がわく。やや驚いたのは、ストーリーの早めで、すんなりスパイダーマンの正体は誰か? という謎をグウェンがわかってしまうことだ。二人の秘密を守ることで親密にはなる。青春さわやか物語の雰囲気も漂う。

ピーターを世話するおじさん、おばさん夫婦を演じるのはマーティン・シーンとサリー・フィールド。往年の名優のカップルは、映画ファンを喜ばせるだけでなく、本当にピーターを心配する心暖かいキャラクターに見えるのでさすがである。ベンおじさんが撃たれて死ぬシーンは悲しくて泣けてきた。罪悪感に苦しむピーターも。ベンおじさんしかり、警部しかり、自らを犠牲にして愛する人へ幸福を…という味のあるドラマになっている。

3Dで撮影され、自分は2Dで観たが、IMAX3Dで観た友達は素晴らしいと称賛。お勧めの作品だ。



バットマンの「ダークナイト・ライジング」は、おなじみクリストファー・ノーラン監督。前作と同様に、暗いドラマは期待していた。そして2時間44分という長さは観る前は気になったが、見終われば全く長くてだらける感じはしなかった。さらに暗くなったかも。バットマン、ダークナイトに続くダークナイト・ライジングはシリーズ完結版だ。

冒頭の飛行機での壮大なスケールのアクションシーンはこれまで観たことない緊迫感がある。そして静かなゴッサムシティへと展開。テンポもいい。ストーリーの展開もシーンごとに丁寧にじっくり描かれているので、重みが伝わる。現代社会を反映するテロ暴力に決して屈してはいけない、というテーマが交差する。主人公のクリチャン・ベイルは、とても安心して観れる。体も心もボロボロに傷つけられたブルース・ウェインの人間臭さがまたいいのだ。これでもかこれでもかとドン底の中から這い上がってくる姿は、まるでプロレスの試合で、悪役にめった打ちにあい、最後の最後で逆転勝ちをするドラマになり、見る側に満足感を与える。口数少ないニヒルなブルースは、バットマンのマスクをかぶるとその目やあごを見るだけで奥底に潜む色々な思いが伝わってくるほど似合う。

ヒーローが見栄えしたり引き立つのは、実は悪役がそれ同様にうまく描かれることが必須という脚本の定番にハマっている。つまり素晴らしいヒーローは悪役次第でもあるのだ。トム・ハーディ演じるその悪役ベインは、本当のゾっとするほど凄い。前回のヒース・レジャー演じるジョーカーともまた違った異様さを漂わせる。最後は結構あっけなくキャットウーマンにやられてしまう。もっとクロースアップで、涙したベインをもっと見たかったが…。

悪役ベインのキャラクター名の発音は、ペイン(苦痛)とかけてる? 余談だが、共和党の大統領候補(ミット・ロムニー)が設立したファンド名ベイン(発音同じ、スペルは違う)・キャピタルとかけているとか。つまり悪の象徴だと。あくまでもこれは民主党支持者による見方だが…。でもベインは悲劇のキャラクターであり、見る側にも彼の苦しさ、悲しさも感じてしまうので深いドラマになっている。

キャットウーマンのアン・ハサウェイの天井高く蹴り上げるハイキックや、バイクの乗り回しは、なかなかの見せ場だ。ピッタリとしてエナメル?の黒衣装もセクシーで男性ファンは大喜びだろう。ロマンティック・コメディーが得意な彼女だが、キャットウーマンもなかなかイケてる。

ジョン・ブレイク役のジョセフ・ゴードン=レウィットも正義感をかもしだし素晴らしい。自分は最後まで気付かなかったが、なるほど彼がのちのちロビンになるのか、とサプライズだ。うならせる脚本だ。そしてもちろん回りをしっかり固めるマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンキャラクターが、厳しい中に心温まるやさしさを感じでくるので素晴らしい。最後のマイケル・ケインが屋外カフェでチラ見とかも。見せ方がニクい。 裏切り者のマリアン・コティアールもスパイスが利いていた。また常に臨場感を醸し出す音楽がとても効果的に使われていた。

アメリカンコミック・ヒーローをドラマ的意味ある作品に仕立て、さらなる一皮むけた世界観を確立した感がある。そして3Dにしなかった監督のストーリーへのこだわりを感じる。

これも絶対お勧めの一作だ。甲乙付けがたい2作品、双方鑑賞されることをお勧めします!







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  • 2012/07/31(火) 14:18:49

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  • 2012/07/16(月) 16:42:36

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  • 2012/07/12(木) 02:51:21

プロフィール


nagadoifilms


1963年東京生まれ。東京出身。1987年ミネソタ州マカレスター大学卒業後、アーサー・ヤング・インターナショナル(現アーンスト&ヤング)入社。1994年UCLA大学院映画学部にて修士学位号(MFA)取得。MPAA(全米映画協会)賞受賞UCLAシネコ映画団体代表。

1999年春、短編「モーメント・カフェ」がヒューストン・ワールドフェスト映画祭で金賞受賞。2000年2月初長編スリラー映画「Cruel Game」DVD全米リリース(ユニバーサル)。「エンジェルゲーム」DVD日本マーケットリリース(D’s Gate)。「Deception」海外40ケ国配給中。

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